宮川ホールディングス ロゴデザイン制作
制作概要
案件名
宮川ホールディングス ロゴデザイン制作(コンペ案件)
制作期間
2026年8月
制作ツール
- Adobe Illustrator
- Adobe Photoshop(モックアップ作成)
担当範囲
- ロゴコンセプト設計
- シンボルマークデザイン
- タイポグラフィ設計
- カラー設計
- ロゴバリエーション制作
- モックアップ作成
- 提案文章作成
プロジェクト概要
宮川ホールディングス様の企業ロゴデザインコンペに参加しました。
木造建築に関わる事業だけではなく、プレカット加工や機械製造などの技術分野も持つ企業であることから、単に「木」や「住宅」をイメージさせるだけではなく、木材加工の専門性・精密な技術力・グループ企業としてのつながりを表現することを目指しました。
また、名刺やWebサイトだけでなく、看板やユニフォーム、設備などさまざまな媒体への展開を想定し、シンプルで視認性の高いロゴを意識して制作しました。
デザインで重視したこと
今回の制作では、大きく3つのポイントを軸にデザインを検討しました。
1. 木材加工を直接的すぎず表現する
住宅のシルエットや木そのものを使うのではなく、木材を加工・接合・組み上げる構造から着想しました。
これにより、木造建築に関わる企業としての特徴を残しながら、機械メーカーとしての技術的な印象も持たせています。
2. 「M」を企業の象徴として成立させる
宮川ホールディングスの頭文字である「M」をベースに、企業名を見なくても印象に残るシンボルを目指しました。
単純にアルファベットを図形化するのではなく、それぞれの案で「接合」「支える」「連携」といった意味を持たせています。
3. グループ企業としてのつながりを表現する
複数の事業や企業が集まり、一つの価値を生み出していくホールディングスとしての役割を、パーツ同士の組み合わせや中央へ集まる構造で表現しました。
ロゴデザイン 01
木材加工技術と企業の中核を表現
宮川ホールディングスの頭文字である「M」をモチーフに、木材を精密に加工し、組み上げていく構造からデザインしました。
左右から伸びる形状は、グループ各社が持つ技術や事業が集まり、一つの価値を生み出していく姿を表現しています。
中央の赤いパーツは、それぞれの企業・人・技術をつなぐ、宮川ホールディングスの中核的な役割を象徴しています。
直線を基調とした立体的なフォルムにすることで、木材の温かみだけではなく、プレカット加工や機械製造に求められる精密性・技術力・先進性を感じられるデザインとしました。

ロゴデザイン 02
信頼感と支える力を表現
「M」をベースに、木材の継ぎ手や構造体をイメージして制作した案です。
左右の形状が中央を支える構成によって、グループ各社がそれぞれの強みを生かしながら、一つの企業体として成長していく姿を表現しています。
中央に配置した赤いラインには、企業同士を結ぶつながりや、人の力、未来へ向かう意志という意味を持たせました。
3案の中では最もシンプルな構成とし、企業としての誠実さ・安定感・信頼性を重視しています。

ロゴデザイン 03
グループ企業の連携と未来への広がりを表現
「M」をモチーフに、複数の木材やラインが交差しながら、一つの形を構成するシンボルとして制作しました。
左右から中央へ向かうラインは、グループ各社が持つ技術・事業・人材が相互に連携し、新たな価値を生み出していく姿を表現しています。
中央に配置した赤いパーツをグループの中心として位置付け、そこから未来へ事業や可能性が広がっていくイメージを持たせました。
木材の重なりや加工工程を思わせる幾何学的なフォルムによって、木造建築の専門性と機械メーカーとしての精密性の両立を目指した案です。

カラー設計
メインカラーにはブルー系、アクセントとしてレッドを使用しました。
ブルーには、企業としての
- 信頼感
- 技術力
- 精密性
- 先進性
を持たせています。
アクセントとなるレッドは、企業や技術をつなぐ中核、人の力、未来へ向かうエネルギーを表しています。
色に頼らずロゴとして成立するよう、カラー版だけでなくモノクロ・白抜きでの使用も想定して設計しました。
実際の使用を想定したモックアップ
ロゴ単体だけではなく、実際に企業で使用された場合のイメージが伝わるよう、名刺などへの展開を想定したモックアップも制作しました。
企業ロゴはWebサイトだけで使用されるものではありません。
名刺、看板、ユニフォーム、印刷物など媒体によって表示サイズや背景色が変化するため、縮小した場合の視認性や、単色・白抜きでも形が認識できることを確認しながら調整しました。
モックアップは単なる装飾ではなく、実際の使用シーンをクライアントが想像できるようにする役割があります。
コンペ結果と振り返り
今回のコンペでは、最終的に別のデザイナーによる、よりシンプルでシャープな企業ロゴが採用されました。
採用には至りませんでしたが、結果を見ることで、企業ロゴではコンセプトを形に落とし込むだけでなく、どこまで要素を削ぎ落としながら企業らしさを残せるかも重要だと改めて感じました。
今回の制作では、「木材」「加工」「接合」「企業間の連携」といった複数の要素をロゴへ落とし込みながら、3つの異なる方向性へ展開しました。
今後のロゴ制作では、意味を持たせたデザインだけでなく、そこからさらに要素を整理したより簡潔な案との比較も行い、企業が長期的に使用しやすいロゴを提案できるようにしていきたいと思います。
まとめ
今回の制作では、単に企業名の頭文字をデザインするのではなく、
「企業の事業内容や役割を、どのように一つの形へ落とし込むか」
を考えながらロゴを設計しました。
同じ「M」というモチーフでも、接合・支える力・企業間の連携という異なる視点から3案を制作することで、コンセプトによって形の意味や印象が大きく変わることも学びました。
今後も見た目の美しさだけではなく、企業やサービスの背景を理解し、「なぜこの形なのか」を説明できるデザインを制作していきたいと思います。
Kuraya Shohei